【6弦ジャズベース】Squier Affinity Series Jazz Bass Ⅵ

当サイトは広告収益によって運営しており、ページ内のリンクにアフィリエイト広告を含みます。
スポンサーリンク

少し前に、縁あってSquierの安い6弦ジャズベースを入手しました。
Fender系の楽器には初心者の頃から一貫して苦手意識があり、いわゆるジャズベを触ること自体が何年ぶりか分からないレベルです。
不満な部分も色々あったので、簡単なレビューとDIY改造の記録をこの記事に残しておきます。

概要

いわゆるBassⅥではない、6弦ベースとしてのジャズベースです。
Squierの中でも、Affinity Seriesという最もビギナー向けのラインナップに含まれています。

全体的な仕様は、当然ながらまさにジャズベースの基本に忠実です。
シングルピックアップが2基、2ボリュームに1トーン。
回路はパッシブです。

ボディはポプラ、指板はインディアンローレルという材。20フレット。
体重計で計測した重量は4.5kgでした。
ボディカラーはよく見るとラメが入ったブラックメタリックです。

最近は権利関係からフェンダーヘッドを丸パクリするメーカーがだいぶ減ってきた中にあって、本家直系は当然ながらこのヘッド形状です。

良い点

ネックの感触が良い

大資本フェンダー傘下だけあって、この価格帯としてはかなり頑張っていると感じます。
今のところ気温や湿度の変化で大きくネックが動く様子もありません。
フレット端の処理は値段なりに大雑把ですが、チクチク刺さって痛いほどでは無く、及第点だと思います。

ネック裏はサラサラのサテンフィニッシュです。
ポリ塗装の楽器でネック裏がツルツルのグロスフィニッシュだと、汗をかいたときに演奏性が大きく変わるので、個人的にはサテンの方が好みです。
ヘッド表面はグロスで、ちょっと写真だと伝わりにくいですが、表面と側面の境界で塗装処理が切り替わっています。

驚いたのが、ナットの溝がかなりしっかり切られていた点。
安物のギターやベースは出荷時のナット弦高が(音詰まり等のクレームを回避するためか)かなり高く、左手が押さえにくいものです。
しかし、このジャズベースは十分に低いナット弦高で弦が押さえやすく、初心者向けとして非常に親切なセットアップだと感じました。

ヘッド落ちが比較的少ない

ペグが6個あることによるヘッド落ちを緩和するためか、Fender定番のごついオープンギアペグではなく、クローズドタイプのものが使われています。
昔ながらのオープンギアだとペグ1個あたり100gを超える重量があったりしますが、このベースのペグは1個64gでした。
これはヘッド落ち(および総重量)の軽減に大きく寄与していると言えそうです。

悪い点

ストリングリテーナーが過剰

ヘッドにネジ留めされたストリングリテーナー(テンションバー)は、弦6本すべてにかかる形状です。

※この写真↑を撮った時点で、個人的な好みで細い弦に張り替えています。
ハイC弦はギター用のバラ弦で、長さは一応問題なく張れましたが、見ての通り芯線むき出しの部分がリテーナーにかかっており、切れそうで怖いです。

こんな6弦ベース用の専用パーツを用意してまで全ての弦をリテーナーに通す必要はないように思います。
少なくとも6弦は無理な力のかかり方をしているように見え、弦が太すぎてちゃんと曲がりきっていません。

移設して無駄にネジ穴を増やすのは避けたいですし、だからといってこのパーツを取り外してしまうと、今度は2弦〜4弦のナットへの押し付けが足りず、軽い力でナットから弦が外れてしまいます。
(このようなパーツによっていわゆる「弦のテンション」が変化するとは考えていません。そのあたりに関する個人的な考えは過去に書いています。↓)

「リバースヘッドや裏通しでテンションが変わる」は嘘なのか
ギターやベースについて、私が楽器を始めた20年以上前、あるいはもっとずっと昔から、「リバースヘッドやブリッジでの裏通しによって弦のテンションを稼ぐ」という言い方がされてきました。その一方で、「物理的に考えてそんなことで弦のテンションは変わら...

重量バランスが悪い

先にヘッド落ちについて肯定的に書きはしましたが、とはいえ比較的軽量なポプラボディで6弦ベースとなれば、やはりヘッド側が重くなるのは避けられません。
「重いペグよりはマシとはいえ」という塩梅です。

ボディにボルトオンのネジが噛んでいる

ネックを外した際に気付きましたが、ボルトオンのネジ山がネックだけでなくボディ側でも効いています。
ボディとネックを密着させる役割からして、ボディの穴はネジの影響を受けないべきです。

ノイズが多い

サウンド面での難点として、ノイズがかなり気になります。
コントロールを開けて見た限り、シールディングの類は特にされていなさそうです。

ハイポジションが弾きにくい

せっかくの6弦ベースなのに20フレットしかないのは、まあこういう楽器だからよしとしましょう。
24フレットの5弦ベースより半音上が出せるわけですから。

ただ、6弦ベースとしてはハイポジションの演奏性が悪すぎます。
ヒールレス的な造形は全く施されておらず、高音域を使うことへの配慮がありません。

ブリッジサドルの形状

このタイプのベース用ブリッジのサドルは、「サドルの中央を弦が通るもの」と「サドルの中央にネジ穴がくるため弦が中央を通らないもの」があります。
弦間ピッチが狭いことによる制約なのか分からないですが、このベースのサドルは後者です。
これには欠点があって、弦が中央を通らないことで2本の弦高調整用イモネジにかかる力が不均等になりやすく、振動でイモネジが抜けて紛失することがあるんですよね。

なるべく均等に力がかかるようにしていたつもりなのですが(その結果サドルは斜めになってしまう)、それでも気が付いたらイモネジが一本なくなっていました。

※この写真でも最高音弦はギター弦です。
ベース弦のボールエンドを介してブリッジに通しています。

【DIY①】滑り止め

改造というほどのことでもないですが、私は所有する全ての楽器に滑り止めを貼っています。


これは過去に別記事で詳しく書きました。

【演奏性向上&怪我予防】滑り止めをエレキギター・ベースに貼る
以前に出入りしていた楽器店で教えてもらって以降、私はギターやベースの太ももに乗せる部分に滑り止めを貼っています。これは隠しておきたい裏技というか、あまり公言はしてこなかったのですが、最近は似たようなことをしている人を見るようにもなったので、...

【DIY②】でネックヒール部の切削

高音域の弾きにくさを改善するべく、ネジ等をそのまま使う前提で、ちょっとしたヒールレス加工をすることにしました。
最初はヒール部の角を斜めに落とすだけのつもりだったのですが、

削る→塗装→「うーんイマイチ…」→やり直し を繰り返しているうちに、ホーン裏側の手の甲が当たる部分も削り始めてしまい、無計画な作業を後悔する羽目になってしまいました。

とはいえ、演奏性は大幅に向上しました。

正直なところ、カッタウェイを拡張する勢いでガッツリ切断してしまう方が、より演奏上の不自由を排除できます。
ただ、今回は正面から見てボディシェイプに影響しないようにしたかったので、この範囲に留めました。

あわせて、ボディ側のボルトオンの穴にネジが効かないようにするため、5mmのドリルで穴をさらいました。

久々に学生時代の友人と演奏する機会があり、この状態で(すなわち楽器の本質的な仕様としてはほぼデフォルトのままで)しばらく使ってみましたが、十分に「悪くない」と評価できる楽器だと思います。
安価な多弦ベースの選択肢としてはかなり良いのではないでしょうか。
ただ、気になる箇所があるのも事実なので、今後また手を入れていく予定です。

タイトルとURLをコピーしました