小規模とはいえせっかく音楽活動を再開したので、録音に使用した機材についてこのサイトに書き残しておこうと思っていたのですが、思わぬケチがついてしまったのが今年購入したPreSonus製のオーディオインターフェース「Studio 24C」です。
物としては悪くないと思いますし、付属のDAW「Studio One Artist」目当てでもあったのですが、私がこれを買ってからわずかな期間で、PreSonusを取り巻く状況が一気に様変わりしてしまいました。
私のような運の悪い人もそう多くないと思うので、備忘を兼ねて一連の流れを記録しておきます。
Studio 24Cの導入
自身の体調不良を含む諸事情が落ち着き、私が趣味の時間を多少なりとも捻出できるようになったのが、今年2024年の春頃のことでした。
以前から考えていた宅録一人デスメタルの楽曲を録音しようと決意し、「安物でいいので機材を揃えなきゃな」と考えたところ、PreSonusのStudio Oneをバンドルした同社製オーディオインターフェースがセールになっているのを発見。
最近はエントリークラスのオーディオインターフェースでも2万円を超えるものがある中、17,600円という金額で各種通販サイトに出ており、私は島村楽器の通販でこれを購入しました。
後で気付くのですが、このセールは2月から6月末までという妙に長い期間でした。
また、2つあるインプットジャックは本来は同一仕様であるにもかかわらず、購入当初からInput2だけ妙に音が小さかったことについて、知識のない私は「こういうもんなのかな」とスルーしてしまっていました。
この2点が後から効いてきます。
PreSonusソフトとハードの販売網が分離
上記セール終了の翌日である2024年7月1日、PreSonusのソフトウェア(Studio One等)とハードウェア(オーディオインターフェースやマイク、ヘッドホン等)の代理店が別々になることが発表されました。
ソフトの代理店は従来通りジェネレックジャパンである一方、ハードの代理店がフェンダーに切り替わったのです。
Fenderは2021年11月時点でPreSonusを買収していましたが、いよいよ本格的にDTM分野の流通に食い込んできたといえます。
悪名高きGibsonがSONARを食い潰したような最悪の結果にはならないであろうにせよ、私はFender社にあまり良い印象を持っていません。
現に、私がオーディオインターフェース本体のインプットゲイン差を不具合と認識した後の対応はかなり微妙なものでした。
サポート窓口からの問合せに対する返信メールは東南アジア圏と思しき名前の方からで、明らかに自動翻訳を駆使してこちらの質問に返答しており、私の意図が正確に伝わることはありませんでした。
また、島村楽器を通して修理の申込みをした後も、「原則的にPreSonus製品の修理はできないので交換対応になる」と言われたうえ、「買ったのはいつ?」「インストールしたのはいつ?」「ソフトのバージョンは?」「パソコンの環境は?」といった細かい質問を複数回に分けてされるのも面倒でした。
これ、たぶん「普通に接続してインプットに異常があるかチェックするという検証を未だにしてくれてない」のでは?という気がします。
これは現在進行中なので、結果が分かり次第追記します。
今後取扱いが変わるかもしれませんし、伝言ゲームの中で不正確な表現が入ることもあるでしょうが、「今の代理店としてのフェンダーはとにかく杓子定規で融通が利かない」というのは複数の楽器店員さんから聞いたので間違いなさそうです。
Studio Oneが最上位のProのみに統合
さらに、DAWソフトのStudio Oneにも大きな変更がアナウンスされました。
無料の「Studio One Prime」とバンドル版の「Studio One Artist」が廃止となり、最上位の「Studio One Pro」に一本化されてしまったのです。
10月10日の正式リリースに伴う発表を見るに、Studio One Pro 7ではさまざまな新機能が追加されてはいるようなのですが、万年初心者の自分としては今後どうするかかなり悩ましいところです。
ともあれ、従来の上位グレードであるStudio One Professionalより安価で入手できるようになったことは確かなので、今から導入するガチ勢の方にはいいのかもしれませんが果たして。