【ベーシストと腰痛】ヘルニアになったのでSTEADYのぶら下がり健康器を買った

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楽器・音楽に直接関係するトピックではないのですが、ベーシスト的には腰痛は身近な話ではないかと思います。
とりあえずタイトルの通りなのですが、当方30代中年男性、椎間板ヘルニアを発症しました。
10代~20代の若いプレイヤーにも、ちょっとオッサンの話に付き合っていただければと思います。

楽器奏者は体が資本

私は学生時代には椅子がないからと床であぐらをかいてベースを練習したり、大規模コンサートの現場で肉体労働のバイトをしたりと、あまり体に良くないことをやっていました。
結果、腰を痛めることが頻繁にありました。

医学的なことには詳しくないですが、よく言われる「体へのダメージは蓄積されていずれ取り返しのつかないことになる」というのは少なからず事実なのでしょう。
そうでなくとも、ケガや体の故障は演奏能力に直結します。

女性クラシック演奏家とかの「ケガをしないよう包丁を持たせてもらえなかったので料理が全くできない」的なエピソードはまあ極端な例だとしても、日常生活の中で体を傷めないよう注意するのは、アマチュアであろうと楽器奏者として心がけるべきことです。
一例として、家の鍵を開けるほんの数秒であっても「重い買い物袋を指一本で持つ」なんてことは避けるべきでしょう。

ともあれ、直接的な原因は不明であるものの、私は少し前から腰痛に加え、右足のしびれも感じるようになりました。
これはまずいと思い、近所の整形外科に行ったところ、生まれて初めてMRI検査を受けることに。
その結果、腰の部分で椎間板(背骨と背骨の間のクッション)がはみ出す「腰椎椎間板ヘルニア」を発症しており、さらにその結果として神経が圧迫され、坐骨神経痛で右足がしびれるという状態になっていたのです。

実際のMRIの画像がこちらです。
レントゲンだとここまで鮮明には映らないのですが、MRI画像だと椎間板がウニョッとはみ出した様子がよく分かります。
(※マウスポインターの矢印の位置)

(余談ですが、MRIって「30分ぐらい身動きできないので辛い」という話をよく聞くのですが、なんかずっとシンセベースみたいな音が微妙にバウンスしたビートで鳴っていて、未知のリズムに体を預けてトリップするような感覚になってしまい、気付いたら終わっていました)

服薬と腰の牽引のリハビリで坐骨神経痛の症状は多少ましになりましたが、この痛みとは今後も長い付き合いになる可能性があります。
重いものを持ち上げるのは避けなければならず、今までやっていたダンベルを使った筋トレもできなくなってしまいました。

ここ最近で私は諸事情により音楽機材の大半を手放してしまいましたが、トレードマークでもあった重たい7弦フレットレスベースを売却するはめになったのは一種の天啓だったのかもしれません。
まあそれはそれとして、「腰を悪くして重い楽器が持てなくなる」というのは、楽器の選択肢が大幅に狭まるということを意味します。
プレイヤーにとっては避けたい事態です。
ベーシストの皆さん、腰は本当に大事にしてください。

ちなみに、私がベースを弾くときにも座っているパソコンチェアはこちらの記事で紹介しています。↓

【ギター・ベースの演奏者に】タンスのゲンのパソコンチェアArc(アーク)
私はそこそこ長くサラリーマンやってまして、新卒からずっとデスクワークです。キャリアの大半が総務系で、オフィス什器備品の管理担当だった時期もあるので、パソコンチェアには結構うるさい方です。そんな私が自宅で使用しているパソコンチェアは1万円の安...

「普段座る椅子には一定以上まともなものを選ぶ」というのも本当に重要なことだと思います。

ぶら下がり健康器の選定において注意したポイント

というわけで前置きが長くなりましたが、腰に負担をかけずにできる高負荷の筋トレと言えばやはり懸垂(チンニング)です。
ようやく生活上の不安もある程度解消されてきたので、安い懸垂器具を通販で買うことにしました。

購入前に下調べをしたところ、「ぶら下がり健康器」という名称で売られているものと、「懸垂マシン」という名前のものがあります。
どうも明確な定義はないようですが、安いものには「ぶら下がり健康器」という名前がついています。
だいたい1万円前後の価格帯を境に、頑強そうな作りの「懸垂マシン」が増えてくる印象です。

とにかく安さ重視であれば5000円台からありますが、安物はかなり華奢な感じで、すぐに壊れてしまいそうです。
なるべく安い価格帯で色々比較した結果、YouTenやBangTong&Liといったいくつかの候補がありましたが、私はSTEADY(ステディ)の「ぶら下がり健康器 安定強化版 耐荷重130kg」、ST101というモデルを購入しました。

で、この手の器具を比較する際には「高さ調整の範囲」とか「ワイドグリップチンニング用のハンドルの有無」とか気にすべき部分が色々ありますが、今回の最終的な決め手になったのがここです。
足が面で床に接していること。

安い価格帯の製品の大半はゴム足部分が円筒状で、床に点(というか線)で接するのですが、キャスターがついたパソコンチェアやアンプキャビネットを所有したことがある方ならお分かりでしょう。
接地面積が小さい重量物は床をボコボコにへこませてしまうんですよね。
まあ足の形状がこれだからといって、長期間使用すれば床にダメージを与える可能性はゼロではないでしょうが、かなりの差があるだろうと思われます。

懸垂チャレンジ

ただでさえ中年太り気味だったのに、坐骨神経痛を発症して以降は全くトレーニングができなかったこともあり、私の体重は個人的ベスト体重だった20代前半のときより10kg重くなってしまいました。
それを抜きにしても、最初懸垂が1回もできなかったのは衝撃でした。
若い頃と比べてここまで筋肉が衰えていたとは。

とはいえ、購入してから毎日よいしょこらしょと懸垂に挑戦していたところ、普通の懸垂が5回、ワイドワイドグリップチンニングが2回ようやくできるようになりました。
懸垂10回を目指して頑張りたいと思います。

なお、けっこう頑丈な作りではあるものの、やはりあくまで簡易的な器具と考えるべきでしょう。
ボルト固定されていない箇所のガタつきは気になります。

とはいえ、反動をつけるような乱暴な懸垂をしないように注意しさえすれば気にはなりません。
むしろ、反動に頼らずゆっくり上がってゆっくり下がる癖がつくので、しっかり負荷がかかるフォームで懸垂ができるのではないかと思います。

【後日追記】
新モデルは足の部分がさらに改良されています。↓

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