【まとめ】「ベースシンセ」と「ベースシンセっぽい音のエフェクター」

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これまで色々とエフェクターを使ってきた中で、私は一時期いわゆる「ベースシンセ」を愛用していました。
しかし、弦楽器によるシンセ音源操作につきもののレイテンシーや、別物の楽器を弾いているような感覚に慣れず、その後「ベースシンセ風のエフェクター」を使うようになった時期もあります。
今回はそのあたりについて書いてみようと思います。

「ベースシンセ」と「シンセベース」

最初にちょっとした用語整理です。

「ベースシンセ」とは、ざっくり言うとベースを使ってシンセサイザーの音を鳴らす(=アンプから出てくる音は「ベースの音をエフェクターで加工した音」ではなく「シンセサイザーに内蔵された音」)というものです。
もう少し細かく説明すると、エレクトリックベースからの音声信号をトリガー(trigger=引き金)として、ベースシンセサイザーに内蔵された音源が出力されるという仕組みです。

その中でも、エフェクター型の「ベースシンセ」と呼ばれる機種は、だいたいシンセベース(ダンスミュージック系のジャンルでよく聴かれる、シンセサイザーによるベースパート)の音が出せるようなものになっています。
このあたりの用語の類似が話をややこしくしていますが、とりあえず「(本当の)ベースシンセというのは一般的なエフェクターとは違う仕組みである」ことをまずは理解しておけば大丈夫です。

さて、「エフェクター形状のベースシンセ」といえば、長年にわたって最も有名だったのがBOSSのSYB-5でしょう。

SYB-5は生産終了となってしまいましたが、ベースを繋いで音を出す「ベースシンセ」として使える製品は、いくつか現行で販売されている機種があります。
まずはそんな「ガチのベースシンセ」とでも呼ぶべき機種をいくつか紹介し、その後に「ベースシンセ風のエフェクター」を見ていきましょう。

pandaMidi Solutions / Future Impact

圧倒的な反応の良さと強烈なシンセサウンドで、かつて大人気だったAKAIのDeep Impactという機種がありました。
その後継機種といえるのがpandaMidi SolutionsのFuture Impactです。
たまにバージョンアップしており、本記事更新時点での最新版は2024年のV4となっています。

Electro Harmonix / BASS MONO SYNTH

近年デジタルエフェクターに力を入れているエレハモも、2019年にBASS MONO SYNTHを発売しています。

BOSS / SY-1 Synthesizer

BOSSコンパクトエフェクターの現行シンセ機種であるSY-1 Synthesizerは、ギター向けのモードとベース向けのモードをスイッチで切り替え可能です。
そして、通常のシールドケーブルでエフェクターのように接続する機種でありながら、和音入力に対応したポリフォニック・シンセサイザーであるという点もポイントです。
こちらの動画で、ベースモードの全ての音色を総当たりで聴くことができます。

MXR / MB301 Bass Synth

2025年、意外なところでMXRもベースシンセ発売。
高速かつ自然なトラッキング性能を謳っています。

「ガチのベースシンセ」の欠点

ここまで紹介してきたベースシンセは、弦楽器からは絶対に出せないような音が最大の魅力です。
その一方で、確実にシンセ音を鳴らすためには独特のコツを習得する必要がありますし、原則的には和音が鳴らせないものであるという欠点もあります。

これに対し、本当にシンセ音源を鳴らす「ガチのベースシンセ」ではなく、一般的なエフェクトを組み合わせてベースシンセ風の音を出すという手法も存在します。
(※ちなみにBOSS SYB-5にも「単にシンセっぽい音を出すエフェクターのモード」がありました)

Electro Harmonix / Bass Micro Synthesizer

いわゆる「ベースシンセ風エフェクター」の大定番といえるのが、エレハモのBass Micro Synthesizerです。
1980年代から存在し、現在も小型の筐体になって(とはいえデカいですが)生産されている製品です。
歪み、オクターブ、エンヴェロープフィルター(オートワウ)、ボリュームスウェルといったエフェクトを組み合わせることで、ベースシンセっぽい音を出す仕組みです。

VALETON / Dapper Bass

以前このブログで紹介した、VALETONのアナログマルチエフェクターDapper Bassは、全エフェクトONでかなりベースシンセ感が強い音を出すことができました。
(こちらの動画で全部ONの音が聴けます。)

複数エフェクターの組み合わせでシンセっぽい音を出す

実際のところ、いろいろ組み合わせれば組み合わせるほどエレキベースの素の音から離れてシンセ感が出てきます。
その主要な要素となるのは、特に「歪み」と「エンヴェロープフィルター」が重要だと思います。

ただ、それらしい音を出すうえで重要な「歪み→エンヴェロープフィルター」という接続順には問題があります。
エフェクターの特性上、「無音状態が維持しにくい歪み」と「入力信号に応じてワウが開閉するエンヴェロープフィルター」の組み合わせは、フィルターがうまく動作せず、本来目指すべき「ビャウッ!ビャウッ!」という歯切れのよい音が得られないのです。

そこで、ある程度お手軽に「ビャウッ!」という感じのシンセ風サウンドを得るための方法として挙げられるのが、歪みエフェクターのノイズをノイズゲートで除去したあとにエンヴェロープフィルターをかけるというものです。
これでも少しフィルターが閉じるのに遅れを感じますが、ノイズゲートがあると無しとでは音のキレが全く変わってきます。

この手法で今まで使った中で良かった組み合わせが、ZVEXのBOX OF METALエレハモのQ-Tronでした。

BOX OF METALは強烈な存在感を誇るハイゲインディストーションですが、異常なほどよく効くノイズゲートも内蔵しており、ここにやたらと深くフィルターがかかるQ-Tronを組み合わせることで、音を止めた瞬間にグワッとえぐるようなシンセ風ベースサウンドを出すことができます。
これは私が様々な組み合わせを試した末にたどり着いたものですが、同様の組み合わせをしているのをベースマガジンの機材紹介ページでも見たことがあります(日本のロックバンドのベーシストの方です、バンド名失念)。

その他、エンヴェロープフィルターと組み合わせる歪みエフェクターとしては、オクターブ下のサブオクターブ音が生成されるようなファズもオススメです。

一番お手軽なのは、一台に歪みとフィルター両方のエフェクトを備えた機種ですね。

後段にディレイやリバーブを加えるとさらにそれっぽくなります。
シンセっぽさを狙うのでなくとも、歪みとフィルター、その他さまざまなエフェクトを組み合わせたベースには独特の魅力がありますので、ぜひ色々と試してみていただきたいです。

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