私は発達障害当事者であるものの、随時積極的に障害に関する情報を収集している方ではないので、「障害者.com」というサイトをこれまで知りませんでした。
今回そのサイトを取り上げるのは、明らかに私の書いた文章を参照した記事を書いているライターのやり口にムカついたためです。
皮肉は苦手なので、直球で悪口を言います。
「不適性検査スカウター」に関する当ブログの人気記事
私は過去、障害者手帳を取得した後の職探しの際に、ある企業の採用試験で適性検査を受けました。
一部で評判の悪い不適性検査スカウターです。
そしてその会社に採用され、現在に至るまで障害者雇用で働いています。
現在も勤務しているその会社は、結果的に過去の職歴で一番のホワイト企業です。
なので、検索して「不適性検査を使っている会社はブラック」とまで断言している記事が出てくるのは正直…というのはまあ余談ですが、当時この件を詳しく書いた記事は2年経った今なおアクセスが多いです。
また、不適性検査を実際に受けた体験談を綴った個人ブログは、他にもネット上に存在します。
障害者ドットコムの問題の記事
で、先日たまたま知ったのが、「障害者ドットコム」に掲載されたこちらのコラム記事です。
念のため魚拓も残しておきます。2022/4/23取得。
私の記事や他の方の体験記事を読んだことがある方ならお分かりいただけるかと思いますが、これ、それなりに分量のある体験談の部分が完全にネットからの拾い物なんですよね。
というか全体を通して、ぶっちゃけ私の記事と別の某ブログ記事を参考に、一定のライティングスキルがあればわずかな下調べで書けてしまう内容です。
しかも私が書いたことを一部誤解していると思われる箇所もあります。始末に負えない。
別にいいんだけどさ
まあ、個人で書いてネット上に公開している文章など、多少なりともどこかでパクられるのは承知のうえです。
私自身、かなり問題のあるやり方で外国人に無断翻訳転載されたことがあり、その時は弁護士さんに相談して対応しました。
しかし障害者ドットコム、企業運営のサイトとしてこれはちょっとどうなんでしょう?
個人ブログから拝借した内容であることは明かしつつも、具体的な参照元には一切触れていません。
ページ末尾に「参考サイト」としてリンクを載せるコーナーがあるにもかかわらずです。
他のメディアは(最終的に記事にはなりませんでしたが)ちゃんとメールで連絡してくれましたし、電話での聞き取り取材もありましたよ。
一応の予防線を張っておくと、私は人とのやり取りをすぐに忘れてしまううえ、用の済んだメールはすぐに消してしまうので、もしかしたら障害者ドットコムからも何らかの使用許可願いがあり、私がそれを忘れているだけかもしれません。
いやでもやっぱりそんなのあったら覚えてるよなあ。
「参考にしました」のような事後報告をもらった記憶もありません。
いや、いいんですよ。今時ネチケットなんて死語だし。
これが「法律上問題のある行為か?」と言われても別にそんなことないだろうという気がするし。
ただめちゃくちゃ気分悪いですよね。
コタツ記事を許すな
で、このライターのプロフィールです。
俺はちゃんとタグ使って引用の要件を満たすぞ。
大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。
引用元:障害者.com
この人もASD当事者だとか、そういうことはどうでもいいのです。
それを公言しつつも免罪符にしないことは私自身も日々気を付けていることです。
注目すべきは「Twitterきっかけで記事を書いている」という点です。
この人の他の記事を見ましたが、初期の頃には個人の経験に基づいた記事を書いています。
しかし、その後に量産されている記事は、既存のネット記事を参照したもののほか、大手メディアの連載記事を圧縮と称して要約したものや、話題になったニュースのその後を「今はまた~になっていることでしょう」と確認もせず想像で批判しているもの等、露骨に自分の足を使っていません。
私の嫌いな実体験も取材もなしに書く、いわゆるコタツ記事です。
一方、他のライターの多くは自身の障害や経験を元に2〜3本程度の記事を書いたのち、記事の更新が止まっているようです。
となると、当該ライターは「ネットで拾った情報を元ネタにコタツ記事を量産する」というスタイルを是としているのでしょう。
それが「障害者ドットコム」というメディアの方針なのかどうかまでは不明ですが、こうなるとメディア自体がどれほど信用できるものなのか、という印象を抱かざるをえません。
のぶみっておい
と思って少し調べていたら、なんと障害者ドットコムの運営が悪名高き絵本作家ののぶみとコラボして何かやっていたという情報が目に飛び込んできました。
えええ〜〜〜。無理〜〜〜〜。
どのような内容だったのかまでは不明ですが、これだけで「何を考えてるんだか分かったもんじゃない」としか言いようがありません。
というわけで、こちらからわざわざ連絡をとるのは嫌なのでやりません。
ネット上に悪口を開陳しただけで済ませます。
まあ釈明のご連絡はお待ちしていますが。