2005年頃に使用していたマルチエフェクターです。
電源は単三乾電池6本またはDC9Vアダプター。
ちょっと需要がなさそうな旧世代マルチではありますが、これは個人的にブログで取り上げないわけにいかないので書きます。
BOSSのベース用マルチエフェクターラインナップ
2018年現在、BOSSのベース用マルチエフェクターは2機種が販売されています。
2017年に発売されたGT-1B、そして2003年に発売されたこのME-50Bです。
2003年って15年前ですよ。
こちらがオフィシャルの動画です。
ZOOMは以前から、ギター用のマルチエフェクターの新製品を発売したらほぼ必ずベース用製品も発売していると思います。
一方のBOSSは、ME-20B(2007年)やGT-10B(2008年)以来、しばらくベース用マルチの新製品を出していませんでしたが、昨年、GT-1Bがベース用マルチの新製品として久々に発売されました。
マルチエフェクターは難しい
ですが私は、ZOOM製品やBOSSのGTシリーズ、あるいは海外製の最新マルチのような、「本体にノブやスイッチが少ないシンプルな見た目のマルチエフェクター」がどうも苦手です。
というのも、恥ずかしながら私はかなりのアナログ人間なもので、マルチエフェクターの正しい使用法であろう「エディットして作ったパッチをバンバン切り替えて使う」というのを直感的に行うことができないのです。
なので、「エフェクターをたくさん直列に繋いだような操作感の、分かりやすいマルチ」が好みです。
その点において、BOSSのMEシリーズ、特にME-50・ME-50Bや、(ギター用しか出ませんでしたが)ME-70・現行のME-80などは、まさにアナログな感じの使い方ができます。
各エフェクトを操作するノブがすべて独立しており、コンパクトエフェクターそのままの操作感です。
現在におけるMEシリーズの意義
ME-50Bは、今見ても個人的には必要にして十分な機能を備えています。
ただ、私が使用していた当時の時点でも、「歪みの音がいかにもデジタル臭い」とか「ペダルピッチシフトの反応が悪すぎる」といった時代遅れ感があり、エンヴェロープフィルターも効きが浅かったです。
私はマルチらしい使い方をしていなかったので気にしていませんでしたが、パッチ切替のタイムラグが酷い、という話もよく聞きました。
だからこそ、BOSSにはベース用MEシリーズのアップデート版を出して欲しい。
ME-80Bみたいな感じで。
ME-50Bの新品価格は、ギター用MEシリーズの最新機種であるME-80と同じような値段です。
ということは、かなり音質が向上しても同じぐらいの価格で出せるのではないかと思います。
でもたぶん今時そんなのは流行らないんだろうなあ。
とまあ文句も書きましたが、「分かりやすいベース用マルチ」の選択肢として未だに上位に来るものであるのは事実です。
ベース用MEの新機種が出ない現状において、一定の地位を保ち続けるだけのことはあるエフェクターだと思います。