EZ DRUMMER 3の簡便な使い勝手を気に入っており、今後も継続して使っていくのですが、シンバルの音色とバリエーションに不満が出てきました。
当初は拡張音源なしでやっていくつもりでしたが、デフォルトの状態だとちょっと限界があると感じたため、拡張音源のEZXを購入しました。
今回選んだのは、少し古い音源ですがEZXのMETAL HEADSです。
EZ DRUMMER 3の凄さと欠点
EZ DRUMMER 3にはデフォルトの状態で3種類の異なるドラムキットが収録されており、中でも「Bright Room」は3タム2フロア、クラッシュシンバル4枚、スプラッシュ、チャイナという十分メタルがやれるキット構成になっています。
音色もメタル方面に対応しており、「Fundamental Metal」というプリセットを少しいじるだけで、かなり良い感じの音を作ることができました。

昨年サブスク配信した楽曲のドラムトラックも、このEZ DRUMMER 3を拡張音源なしで使ったものです。
ただ、前回のドラムトラック作成では妥協した部分もありました。
EZ DRUMMER 3に収録されているPAISTEのシンバルは華やかで綺麗な音なのですが、音の芯が少し足りないというか、ハイゲインディストーションのギターに押し負けていると感じる面があり、特にスプラッシュシンバルの弱さが課題でした。
また、私の理想として、ドラムセットにはGene Hoglan風というかAquiles Priester風の要素が必要であり、最低でも左手側ライドシンバル(あるいはベル)と2枚のスプラッシュシンバルが欲しいところです。
となると、EZ DRUMMER 3の初期状態では、自分の頭の中で鳴っているドラムパターンを再現するのに不足感があったのです。
シンバルが充実したメタル向けEZXは?
とはいえ、TOONTRACKのEZ DRUMMER向け拡張音源は非常に数が多く、メタル向けのものだけでも「METAL MACHINE」、「DEATH METAL」、最新の「METAL MANIA」など複数あります。
しかも、話を聞くに結構な当たり外れがあるようで、どれを買うか迷ってしまいました。
そんな折、X(Twitter)で「シンバルに関してはMETAL HEADSが良い」と教えていただきました。
収録内容を確認したところ、シンバルはSABIANで、かなりバリエーション豊富。
スプラッシュは8、10、12インチ、さらにベルも複数収録されており、自分の趣味にかなり合致しています。
ちょうどSONICWIREが「旧来のパッケージ販売品の売り尽くし」というセールをやっており、その対象になっていたのでかなり安く購入できたのはラッキーでした。
METAL HEADSのシンバルを並び替え
購入後、早速インストールして、自分の理想とするシンバルの配置を試みます。
まずは試しに、METAL HEADS上でこのように並び替えてみました。
左手側にベル、ハイハットの上に12"スプラッシュ、目の前には8"と10"のスプラッシュ&重ねシンバルを配置。
残った4枚には各サイズのクラッシュシンバルを割り当てます。
この状態で、自作曲で本来やりたかったドラムパターンを打ち込んでみます。
いやーいいわ。
ただ、実際このシンバル構成で打ち込みをやってみると、やってみるとシンバルが多すぎてちょっと手に余ることがわかりました。
作業中に迷子になってしまうので、もう少しコンパクトな方がいいというか、打ち込みであっても「ギリギリ現実でもありそう」ぐらいの規模のドラムセットが性に合うようです。
Bright Roomの画面上でMETAL HEADSのシンバルを鳴らすことに
そこで、使い慣れた&ちょうどいい規模のBright Roomのドラムセットを継続使用しつつ、その画面上でシンバルをMETAL HEADSのものに差し替えることにしました。
限られたシンバル枚数の中で配置を工夫した結果、取捨選択の末にこうなりました。
↑この動画ではタイコ類はBright Roomデフォルトのままです。
METAL HEADSのタイコ類は、パワフルではあるものの特にタムがちょっとボフボフいいすぎ感があり、タイコはBright Roomのものを使い続けることになりそうです。
私はEZ DRUMMER 3を購入した時点では「拡張音源はいらないから1円でもポイント還元が高いところで買おう」という考えだったのですが、EZ DRUMMERはよく「購入時に少し古い拡張音源が無料で1つ付けられる」という売り方をしているので、正直これなら最初からMETAL HEADSと抱き合わせで買っておけばよかったですね。