このブログでは楽器本体のことは取り上げていませんでしたが、そういえば今日は11月11日、ベースの日ですね。
せっかくなので便乗して、自分の愛器を紹介したいと思います。
私は現在、ベースをこのIbanezの7弦ベース1本だけしか所有していません。
基本的な仕様と改造箇所
なぜ7弦ベースなんか導入したかというと、指板をフルに活用するようなテクニカルな音楽をやっているわけでは全くなく、単に弦が多い方がかっこいいと思っているだけです。
ドラムも3点セットよりツーバスでタムもシンバルもたくさんあるほうが好きです。
で、このIbanez BTB747ですが、かなりの改造を施しています。
ネックはメイプル・ローズウッド・ウォルナットの9ピース、スルーネック。
指板はローズウッドです。
旧モデルの7弦BTBである「BTB7」にはトラスロッドが2本内蔵されており、重量も重かったのですが、ネック剛性のデータ上問題ないと判断されたのか、BTB747ではロッドが1本に仕様変更されています。
実際、季節の変わり目や湿度変化にも、そこまで大きな影響を受けていないように感じます。
また、旧モデルはロッド調整がヘッド側からでしたが、現行モデルではボディデザインの変更に伴い、指板エンド側からロッド調整ができる仕様になりました。
レンチを入れやすいので個人的にはこちらの方が好みです。
ステンレスフレットが採用されており、ナット部分は0フレット仕様というなかなかのスペックでしたが、私はこのベースをフレットレスに改造しています。
そして、フレットライン、指板表面のドットポジションマーク、そしてサイドドットに至るまで、全て蓄光インレイ素材のLuminrayにしました。
現物はこの写真以上に光ります。
ボディはウォルナット、アッシュ、マホガニーの3層構造。
ボディカラーはカタログ上はナチュラルフィニッシュということですが、バックのマホガニーの部分は黒く塗られています。
塗装は半艶の薄いフィニッシュで、生地着塗装によるものか、触ると木目の質感が感じられましたが、つや消しの方が好みなので、完全にではないものの塗装を剥がし、XOTICのOIL GELでオイルフィニッシュ風にしています。
ヘッド落ちを解消したかったので、ペグは軽量なGOTOHのレゾライトに交換。
パーツカラーをブラックで統一したかったので、ついでにブリッジもブラックを注文し、交換しています。
ピックガードは薄板を張り合わせて作った合板性の本体に突板を貼り付けたもので、一枚板ではありません。
見た目はなかなか悪くないものができたと思います。
ロック式ジャックが好きではないので、最終的に元のジャックの穴はNEUTRIK純正のフタで塞いだうえ、トップジャック化。
併せてアウトプットジャックはPure Tone Jackに交換しています。
ピックアップとプリアンプについて
ピックアップはBartoliniのBH2というモデル。
バルトリーニ自体はけっこう好きなんですが、Ibanezのミドルクラスのベースによく搭載されているこのクラスのピックアップ(カタログ外の廉価モデル?)は正直あまり好みではありません。
どうも高音域のレンジが狭く、音がボソボソしていて輪郭がはっきりしないですし、出力も弱いんですよね。
アクティブ回路との組み合わせで音を作る前提なのかもしれませんが、その内蔵アクティブプリアンプも気に入らなかったので、取り外してパッシブにしています。
ピックアップはリアのみにしており、そのうち交換したいと思っています。のちにLACEのAlumitoneに交換しました。
ザグリ拡張等なく取り付けられました。
チューニング
元々のチューニングは低い方からLow B、E、A、D、G、High C、High Fでしたが、現在やっているバンドのギターのチューニングに対応することと、さらに低音域を拡張するため、3音半下げてLow E(4弦ベースの最低音から1オクターブ下)、Low A、D、G、C、F、High A♯というチューニングにしています。
当然こんな太い弦はナットに入らないので、ナット溝の拡張加工が必要です。
上記以外にも、最初の写真の通り木製ピックガードとフィンガーランプを自作したほか、細かい改造をいくつも施しています。
パーツ交換等による軽量化もあってか、重量は約4.4kgと7弦ベースとしてはそこまで重くもなく、なかなか気に入っています。
【※後日追記】
このベースは既に私の手元になく、観測しただけでも3回ほど中古売買されているのを見ました。
楽器の状態についてのご質問等にはお答えできませんのでご了承ください。