MUSIC WORKSのバッグンボードは、付属するエフェクターボードの布地が剥がれてしまっているケースが時折あります。
以前はMUSIC WORKS純正品の別売り木製エフェクターボードが販売されていましたが、それも既に生産終了しています。
そこで今回は、安く買える材料を使い、エフェクターボードを自作しました。
自作までの経緯
ソフトケースタイプのエフェクターケースとして、MUSIC WORKSのバッグンボードは長年その代表格としての定番人気を有していると思います。

ただ、バッグンボードに付属するエフェクターボードには、強度面で難点があります。
構造としては「ベニヤ板にマジックテープのメス面(フワフワの方)に相当する布地を接着剤で貼り付けたもの」なのですが、この接着が剥がれてしまい、新品購入時点でベロンベロンになってしまっていることが少なくないのです。
私はバッグンボードのSサイズを新品で買ったのですが、ハズレを引いてしまい、最初から布地の一部が剥がれていました。
この剥がれがひどくなると、運搬時にケース内でエフェクターがガチャガチャと暴れ回ることになり、固定の意味がなくなってしまいます。
「中身のベニヤ板部分だけを取り出し、エッジ部分を綺麗に整える等したうえでリメイクする」というのもありかもしれませんが、せっかくなので今回はボード部分から自作します。
エフェクターボード自作でよく見るのがすのこを使ったものですが、個人的に高さがあるボードが苦手で、なるべく足を上げずに、床に直接エフェクターを置いているのと同じ感覚で踏みたいというのもあります。
また、思いっきり踏んだらバキッといきそうで怖いので、個人的にはすのこボードは無しです。
材料はMDFに決定
で、今回はMDFボードを使うことにしました。
MDFは、ざっくり言うと「木の繊維をほぐして接着剤と混ぜて作った板材」です。
反りや狂いがなく、ささくれが指に刺さる心配もありませんし、強度の割りには加工も簡単です。
ホームセンターの木材コーナーに行けば大小さまざまなサイズ・厚みのMDFが売っていますが、今回は材料をダイソーで揃えることにしました。
6mm厚のMDFが売られていたのを使います。
ボードを持ち上げる際の持ち手代わりとしては、このデザインボード用ボタンフックがツマミにちょうどいいです。
DIY作業
ケースに収まるサイズにノコギリでMDFをカットし、四隅も落とします。
角はヤスリで丸く整形し、あわせて板のエッジ部分も紙やすりで滑らかにしておきます。
MDFは湿気に弱いらしいのですが、手持ちの塗料がなかったので、このブログの自作記事で毎度登場するXOTICのOIL GELを塗ってみました。
最初の塗りでけっこう吸い込むのでちょっとムラになってしまいましたが、何度か塗って乾燥させると表面に塗膜らしきものはできたっぽいので、まあいいことにします。
最後にドリルでツマミ用のネジ穴を開け、ネジの頭が飛び出さないよう裏面から皿もみしたうえでツマミをネジ留めし、マジックテープを貼れば完成です。
というわけでなかなか悪くない仕上がりになりました。
バッグンボードサイズに限らず、すのこボード以外の方法でエフェクターボードを自作したい人にはわりとオススメです。
なお、バッグンボードや他のエフェクターケースに限らず、手持ちの不要なバッグでも、適度な厚みのあるものならエフェクターケースとして使えるのではないかと思います。
そのようなものに合わせてボードを自作するのもいいかもしれませんね。