【レビュー】TRUETONE 1SPOT PRO CS7

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最近の小型パワーサプライと比べると、かなりでかくて重いパワーサプライです。
18Vのエフェクターを使う上で導入しました。
幅広い使い方ができる便利な電源です。

様々な電圧を出力

私は現在、エフェクターボードにEBSマルチコンプの最新バージョンであるMultiComp Blue Labelを入れています。

【レビュー】EBS MultiComp Blue Label(最新型)
大定番ベース用コンプレッサー、マルコンことマルチコンプの最新バージョンです。正直言います、あんまり買うつもりはなかったのに良すぎて思わず買ってしまいました。ベース用のコンプとして、非常に完成度が高いと思います。

このコンプ、9Vでも駆動できるのですが、試奏の際に18Vのアダプターで使った方が明らかに良かったので、ちょうど中古で見つけたTRUETONE(旧VISUAL SOUND)のパワーサプライをエフェクターボードの電源に使ってみることにしました。
出力は以下の計7口です。

・18V 最大100mA ×1
・9V/12V切替(本体底面のDIPスイッチで切り替え可能) 最大200mA ×4
・9V 最大500mA ×2

「独立型パワーサプライ」としての性能

正直言うと私自身は電気知識がなく、詳細を理解できていないのですが、最近巷にあふれる「アイソレート(独立)出力によりアナログエフェクターとデジタルエフェクターが混在していても問題ありません!」というパワーサプライの品質は本当にピンキリのようです。

詳しい人からは、最近のパワーサプライについて「昔はグランドが独立した設計のパワーサプライだけを独立型と呼んでいたのに、いつの間にかグランドが共通でも各出力がレギュレート(安定化)されていれば独立型として扱われるようになっている」という話も聞きました(つまりここ数年で独立式パワーサプライが安くなったわけではなく、「独立式」と呼ばれるものの範囲が広がっただけ)。
実際、以前からあるProvidenceのProvolt9なんかは、メーカーが公式に独立型と言っているわけでは全くないのに、現在「独立型パワーサプライ」と呼ばれているものと同水準の製品であるためか、一部の機材インフルエンサーみたいな人達が勝手に「独立型パワーサプライ」と紹介している…なんていう話もあります。

じゃあこのCS7はどうなんだ、と言われたら結局中身のことはよく分からねえというオチなんですが(いや程度の低い話ですいません、でも責任の持てないことは書けないので)、ただ実際の感触としてこのパワーサプライはノイズ耐性がめちゃくちゃ高いと感じています。
自宅やスタジオ含め、「電源由来と思われるノイズの出方が環境の違いに左右される」という現象は今のところ発生していません。
さらに、最近の一部の自称独立型サプライで発生する「電流消費が大きいエフェクターをONにすると他のエフェクターの挙動に影響する」というトラブルとも無縁です。

サイズ以外はかなり優秀

以上より、「詳しいスペックは分からないけど信頼してよさそう」というのが私個人の感想です。
なお、本国オフィシャルサイトに内部写真(※写真は大型機種のCS12のもの、こちらは国内未発売)が載っていますので、興味のある方は一度ご覧いただければと思います。

で、ここまでの内容であれば非常に使い勝手が良く、多くの方におすすめしたいところなのですが、最初に書いた通り重いしデカいというのが欠点です。
重量は約600g(本体のみ、電源コード含まず)というなかなかのズッシリ具合で、エフェクターボードの端に配置すると運ぶときに重さが偏るレベルですし、サイズも横幅140×縦86×高さ50mmと、今どきのパワーサプライと比べるとかなり大柄です。

とはいえ、ものとしてはスイッチング電源のようですので、入力電圧に関係なく使える(=海外でもコンセント形状さえ合わせれば使用できる)というのは人によってはメリットでしょうし、現在発売されているパワーサプライの中でもかなり守備範囲の広い製品であることは間違いないでしょう。
消費電流が桁違いに大きい最近の高機能マルチ等には使えないかもしれませんが、「どこでも安心して使えるパワーサプライ」としてかなり良いものなのではないかと思います。

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